酒井選手ハノーファーへ

贔屓の J1 柏レイソルが今日アウェイでガンバ大阪に 2-6 で大勝した。右サイドバックとして五輪代表が確実視される酒井宏樹選手は,この試合をもって柏レイソルを去り,ドイツ・ブンデスリーガ一部・ハノーファー96に移籍する。最終の試合を文句なしの勝利で締めたわけだ。それにしても,ガンバ大阪・遠藤選手,今野選手は何やってんでしょうかね。

酒井くんは柏ユースで育ちネルシーニョ監督に引き上げられここまでになった。ドイツでもぜひ活躍を期待したい。日本 A 代表でもさっさと内田くんからレギュラーの座を奪ってもらいたいものである。酒井くんは,守備の集中力,1対1での強さ,フィジカル,攻撃の精度において,すでに実質的に内田くんを凌駕している。わずかにスピードで劣るくらいである。あともうひとつ,どうでもよいことだが,内田くんに「見た目」で劣る(じつはこれがサポーター,つまりテレビ視聴率にとって大きいらしい)。経験でも内田くんだろうけど,オーストラリア戦でのあの愚にもつかない PA 内ファールを見る限り,「経験豊か」とはお世辞にも言えない。でも,ザッケローニさんはメンバ固定&海外ブランド力が大好きなので,柏の酒井くんはシャルケの内田くんの後塵を拝するばかりであった。

でも,次のアジア最終予選・イラク戦では,おそらく酒井くんが右 SB で先発出場する(駒野くんかも知れないが)。内田くんがオーストラリア戦の愚かなファールのために出場停止だからだ(また,酒井選手も海外ブランドを手に入れたことだし)。栗原くんといい,内田くんといい,日本の DF は危険な位置で不用意なファールを献上してしまう(ホント,何やってんだこいつら,と私なんかは頭に来て,テレビにモノを投げつけそうになった)。長友くんもかつてこの悪いクセがあったが,最近はあまり見ないですむまでに成長した。

オーストラリア戦のこの二選手のイエローカードについて,審判を叩きまくっているバカが多いのだけれど,アジアの審判がことごとくあのレベルなのは誰もがわかっていることなのである(ウズベクの審判はまだちょっとマトモか)。PA 付近での不用意なプレーは絶対にしてはならないのである。アジアの審判は,己の低レベルな判定の代償としてバランスを取ることで,試合を作る傾向がある。つまり,オーストラリアの選手をイエロー2枚で退場にしてしまったからには,日本からも微妙なプレーで厳しいファールを取り,シャンシャンにするだろう — ということは,ある程度予想できたことなのである。アジアカップ 2011 グループリーグのシリア戦では,川島選手のレッドカード一発退場が,後半,岡崎選手の PK 獲得で報われ,日本は愚かな審判のおかげで結果的に救われたのだ。

次回 9.11 のイラク戦(なんかイヤな感じ)で,日本の DF はやっと最強メンバが揃うのではないかと私は期待する。内田くんも今野くんも栗原くんも,累積警告ゆえに呼ばれない。誰にとってもこの事態は一大ピンチなんだろうけど,私は違う(オレのとは違うなぁ,ってテレビ見過ぎ)。CB 闘莉王がやっと,やっと,ホントにようやく,復活招集されるだろう。闘莉王,長友,酒井,あとしぶしぶ,吉田(仙台や名古屋の DF のほうが私にはマシに見えてしまうのは,どうして?)— 私はこれこそ最強だと思います(闘莉王の豪快なオウンゴールをまた見たいじゃありませんか)。イラク戦の結果で日本の DF 陣のメンバ固定が崩れてほしいものである。いまのチームの守備力じゃ,不安で,不安で,しようがない(現日本代表は「過去最強」との呼び声が高いけれども,私なんかは嗤ってしまう。確かに 20 年前に比べりゃ滅法強くなりましたが,2000 年ころのトルシエ・ジャパンのほうが DF 陣の質の高さゆえにいまよりもずっと強かったと私は思う)。