プリンタが壊れた。インクを買い足したところだったのに。年賀状を作る季節が近づいたというのに。プリンタというものは肝心なときに壊れるものである。これまでもそうであった。しようがないのでまた安い製品を買うことにした。ウォーキングを兼ねて川崎ヨドバシカメラに行った。適当に物色し歩いて,キヤノン製 PIXUS iP4830 というインクジェットプリンタに決めた。15,800 円也。このモデル,なんと自動両面印刷が可能で,重宝しそうである。
最近はコンピュータのハードやソフトを買って来ても,何のわくわく感も覚えなくなってしまった。むしろ,ハードの組立て,ソフトのインストール・設定などなどの面倒がまず頭に浮かんで,うんざりしてしまう。私の家にはいくつも PC があり,Mac OS X 2 台,FreeBSD 1 台,Windows 7 1 台,Windows 2000 1 台でプリンタ共有するためには,Mac OS X の cups の設定やら,各マシンのプリンタドライバの設置やら,気が重くなってしまう。そうはいってもやるしかない。
ところが,プリントホストとしている Mac OS X Tiger マシンに接続して,Acrobat から PDF を印刷しようとしたら,ドライバが考え込んでしまってうまく印刷できない。これまで使っていた iP4300 のドライバが悪さをしているのかと思い,これを削除してみたが,状況は変わらず。ユーティリティからテストプリントするとうまく動作したので,試しに別のアプリから印刷してみるときちんと出力できた。ん? Acrobat 7 だとだめなのはなんで? これ,キヤノンに聞くべきなのか,Adobe に聞くべきなのか? おそらくどっちに聞いても相手にされそうもない。これだから Mac はダメなんだ,とブツブツ。
大学生になる息子はレポートなどでプリンタをよく使う。彼の Windows 7 ミニノートのプリンタ共有設定だけは早いうちにやっておいてやろうと,PC を起動した。ところが,息子がエロサイトを閲覧していて余計なことをしたのか,何もオペレーションをしていないのに,「アンタはもう X ヶ月使ったんで 9 万円払え」との請求画面が勝手に出まくって,うるさいことこの上ない。タスクマネージャからいくら終了させても,繰返し,繰返し,オバンの見たくもない裸とこの請求メッセージが出て来る。エロサイトで何かをクリックしたおかげで,スパイウェアがインストールされてしまったようである。このバカ息子め! とりあえずプリンタドライバ設置とリモートプリンタ登録を済ませてから,スパイウェア対策をすることにした。スパイウェア ... 世の中には暇なバカがあまりに多過ぎる。この世間知らずのサイト管理者がいったいどんな奴なのか知りたいものである。でも,こんなのにいちいち反応して「警察に通報してやる」と息巻くほどオレは暇じゃない。クソ。これだから Windows はダメなんだ,とブツブツ。
「プログラムの追加と削除」や msconfig のスタートアップ一覧を確認してみたが,ヘンなプログラムを特定することはできなかった。息子がフリーのゲームソフトをふんだんにインストールしていやがるんで,何が何やらさっぱりわからない。スパイウェア検疫ソフトウェア Spybot をダウンロードし,これでシステムを検査してみることにした。いま,その検疫が走行中である。当分終わりそうもない。検疫が首尾よく終了したら,ブラウザを子供向けのセキュリティの掛かったもの(『Yahoo! あんしんネット』のようなガキ用ブラウザ)に入換えて,このバカ息子を困らせてやるつもりである。
ま,インターネットを使うと誰だってエッチサイトを見てしまうものである。お子ちゃま向けブラウザに入換えて有害サイトをフィルタリングしたところで,子供たちはそういう壁だけは根気よく突破するものである。娘の話だと,中学のころ,技術の時間(いまはコンピュータの使い方を学校で教えている)のあとで男子がエロサイトを見ようとしたらしい。検索サイトで「マンコ」とキーワードを入れて検索したら,ウルトラマンコスモスが大量にヒットしてどっちらけだったそうである。さすがに教育の現場では,フィルタープロキシーがきちんと設定されていたということか。
※ 11.14 付記:上記問題は翌日に解決した。こちらをご覧ください。