今日金曜日,娘はクラブのない日。合唱部とバレーボール部を兼部するなか「金曜日はコウモリになる日」と決めているそうである。それで煩くカラオケに誘われた。武蔵小杉の東急東横線駅出口近くにある『カラオケの鉄人』に行って来た。
武蔵小杉は,最近,高層マンションが林立するようになり,横須賀線も停車するようになって,東急と JR 乗り換えがいたく便利になり,気味の悪い町になりつつある。
娘は学生服,私はノーネクタイのスーツ姿。キャバクラやファッションヘルスの同居するビルでこんな二人連れが 17 時くらいにエレベータを待っている。これを目にする人に,援交だと思われないか,私は気になってしようがなかった。
最近私はカラオケ屋に滅多に行かなくなってしまった。会社に入って何年かは二晩徹夜した仕事帰りに同僚と酒を浴びてカラオケ屋でうとうとしながら騒ぐなんて平気だったが,もうダメである。
娘は Lady Gaga,Acid Black Cherry,Janne Da Arc,幸田來未に夢中。部屋に入るや否やそのナンバーを次々と予約して行く。時間がもったいないと,歌いながらリモコンを操作している抜け目無さである。私は Queen や Led Zeppelin, U2 など時代遅れの洋楽。娘も私の部屋で,バッハやウェーベルンとともに,これらの 70-80 年代ロックをいやというほど聞かされているので,嫌いではない。Queen の Bohemian Rhapsody の "Mama, just killed a man,..." なる歌詞テロップをみて「人殺したって曲なんだ,気付かんかった」と 70 年代の暗さにびっくりしたようである。
私は最近のポップ・ミュージックにまるで理解がないが,Lady Gaga はなかなかよいと思った。メキシコ男と思しき Alejandro, Roberto, Fernando を袖にして行くという,独特のヤクザ臭がよい。"Don't call my name!" ってのがいい。
帰り,腹が減って「何食うか?」と聞いても,ダイエットに拘る娘は「軽いものがいい」とほざく。そのくせ「牛角ってどうよ」などと矛盾したことを言う。結局東急小杉駅改札すぐにある『ガスト』に入った。こういうダイエットバカを連れて歩くと,キャベツサラダと豚汁くらいで満足してくれ,安上がりである。