UTF-8 多言語 LaTeX 変換プリプロセッサ Utf82TeX-1009 をリリースした。<utf82tex_h> (十六進変換タグ), -p (PTEX_IN_FILTER mode) オプション, -w (Cygwin mode) オプション, UTF82TEXOPT (デフォルトオプション指定) 環境変数をサポートした。これまで,alternative なオプションを同時指定したときの動作についても,不明確かつ buggy だったので,今回見直ししてある。
いまや ptexlive with e-pTeX extension が公開され,UTF-8 の pLaTeX2e 環境も大きく進化した。Utf82TeX はもうその意義をほぼ喪失した。多言語用途としては皮肉にも漢字変換機能(JIS X 0208 範囲外の CJK 統合漢字を OTF パッケージの命令に変換する機能)だけが特徴となってしまった。というわけで,今回の ptexlive PTEX_IN_FILTER モードのサポートをもって,今後の機能追加はやめにしようと思っている。しかしながら,ありがたいことに,Utf82TeX については奥村先生の『[改訂第 5 版] LaTeX2e 美文書作成入門』(技術評論社,2010 年)でも言及していただいているので,バグ訂正,アーカイブ保守は続けて行くつもりである。
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