連休

今日から黄金週間。午前中いっぱい寝る。覚醒中はつまらないことばかりのこの世の中,寝るのがいちばんの仕合わせである。

起きて朝日朝刊に目を通す。一面トップにクズ時事問題・普天間基地移設問題の面白い記事が出ていた。徳之島にヘリポートを持って行き,縮小規模とはいえ辺野古にも滑走路を建設するという。この中途半端にして,誰をも満足させることのできない案で鳩山さんは調整に入るのだそうである。朝日は「実現は困難」との見方を示していた。米国との合意も反古。沖縄県民悲願の県外移設も反古。反対大多数(当然)の徳之島島民の意思も無視。社民党の意向(これこそどうでもよいが)も無視。これで皆がワンサカ吼え立て,産経新聞が大喜びする様が容易に想像できる。

鳩山さん,やってくれます。このあまりの半端ぶりは,もしかして意図的なはぐらかしではないかと私は考えてしまった。どうせ米軍はグアムに出て行っちゃうんだから,どうでもよい話なのに,沖縄やら徳之島やらの「米軍基地反対」の大合唱をわざと焚き付け,米国を怒らせグアム移転を加速させるのが本当の目的だったりして。鳩山さん,頭いいから。それくらいの寝技を使ってくれなくちゃ。米国が自分からそれを言い出すなら,対米従属根性に塗れた旧態抵抗勢力も黙るしかなくなるわけだ。小沢さんが主張する,まっとうだけど今の日本人には荷が重すぎる「自主防衛論」に向けた前哨かも知れません。私は,一時「小沢さん,なに強がってるんだか」とバカにしていたけれども,最近,それでもよいように思われて来た。安倍元首相のような,右翼のくせに対米従属という,冷戦終了を認めないハナクソ保守 — この「美しい日本」のハナクソ保守こそがラクなわりに一番カッコ良く見えることを,今の若い日本人はよく知っている — よりも遥かにマシに思われて来たからである。どうでもよい普天間基地問題をじつは私が面白がっているのも,こういうウラの想像に尽きるんである。

普天間は危険極まりない基地であって,普天間返還は沖縄県民にとっては喫緊の課題である(日本国民にはじつはどうでもよいクズ事案であるのに,これにかこつけて鳩山内閣の迷走ブリを皆で面白がっているだけのところが,この問題の本当の悲劇ないし喜劇ではないか?)。おそらく最終的には沖縄県民の願いが叶うだろうと思いたい。私としては,いま一人の頭のよい橋下知事の言うとおり,大阪・関西空港にどでかい米軍基地を誘致し(もちろん経済効果だけを目的として),基地周辺の歓楽街をヤクザにでも仕切らせ,それと同時に,大阪にアンチ東京・アンチ霞ヶ関・アンチきれいごとの「政府」を作っていただけると,本当に「面白い」んだけど。民主党の主張する「地方分権」の主旨にも沿うではないか。米国とのお付き合いも続けられる(関西のヤクザならうまくお持てなしするはずである)。日本が関西から元気になるのではないか。いや,関西出身の私としては,関西「だけ」が元気になるのでもよい。

というわけで今日から連休。あー,ヒマじゃ。