屋根裏部屋の掃除

今日のお休み,屋根裏部屋,私の自称書斎のお掃除をした。本当は年末にするはずだったが,LaTeX, FreeBSD のインストールに夢中になってしまった。愛用の Mac,書架,オーディオなど,私の道楽で蓄積された品々の埃を払い,煙草のヤニでべとついた表面をアルカリ洗浄液で拭き清めた。

屋根裏部屋のオーディオ機器はいまや,アンプ(YAMAHA C-2 プリ,B-6 パワー),アナログ・プレーヤ(Technics SL-01),CD プレーヤ(Pioneer DV-S646A),スピーカ(YAMAHA NS-1 Classic)しか使わなくなってしまった。これらは古いものばかりであるためか,最近再生音の歪みが気になるようになり,そろそろ修理かと思っていた。ケーブルを外し,接点を専用オイルで磨いた。スピーカ・コードの末端を剥いて接触部を新しくした。狭い部屋に無理して押し込んでいるところに,機器の裏側への結線は面倒この上ない。これは CD,これはチューナ,これはレコード ... と行き先をタグしつつ,プリアンプに繋いでゆく。とくに YAMAHA の B-6 パワーアンプはピラミッド型の特殊な形をした優れものなんだけど,ピラミッドの裾のわずかな間隙からスピーカ・コードを食わせるのがなかなかうまくゆかずチョーイライラ。なんとか終わって接続の動作確認をする。

再生音の歪みがキレイに解消した。完全復活。これだから 1 年に 1 回は接点のメンテナンスをしなくちゃいけない。バッハのヴァイオリン LP,ビル・エヴァンスのピアノトリオ CD を聴く。やっぱり YAMAHA・Technics 製の古い再生装置(もう 30 年モノなのだ)は,音に艶があっていいなあ,とひとり悦に入る。
 

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普段聞いていない FM/AM チューナ(KENWOOD KT-5020),BS チューナ(SONY SAT-100RX),予備のアンプ(Technics 70A プリ,60A パワー)にも通電した。SONY 製のカセットデッキ(TC-K555ESX)と MD レコーダ(MDS-E55)が壊れていた。機械動作の多い機器は,使っていないといつの間にかこのザマである。まあ,いまはもう必要性も限りなく小さそうなので捨て置くことに。
 

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息子が iPod に曲を入れたいので Mac を貸してくれとやってきた。私が中学・高校生のころはオーディオやカメラが欲しくて堪らなかったが,最近の子供はこれらにまったく興味を示さないようである。なによりゲーム機,携帯電話,iPod の最新機種に物欲が働く。音楽は iPod などのポータブルオーディオで楽しむだけで十分なのである。iPod ひとつあれば,あとはとにかく好きなアーティストの CD をレンタルしまくって,金をかけず音楽を楽しんでいる。「使わなくなったアンプをやろうか,Technics 製の昔の高級機だぞ」と言っても,「場所とるからイラネー」とにべもない。「お父さんはスピーカから出てくるよい音響で音楽を聴かないとダメなんだよな」と言っても,まったく理解されない。ま,金をかけずとにかくたくさん新曲を聴きたいという音楽の楽しみ方としては,息子のほうがしごく合理的なんである。オヤジの道楽はつまらないところに執心しているのかも。