ハイチ大地震・小沢さん騒動

FreeBSD インストール大会 4 日目,会社にゆく直前に統計処理ソフト R-2.10.1 のビルドを仕込んだ。make config-recursive であらかじめ前提パッケージ含めたオプション設定を行ってから make すると,例外が起こらない限り問い合わせをせず最後まで突っ走る。

R は数値計算ライブラリ ATLAS オプションを付けると,ATLAS のコンパイルが延々と続く。さっき帰宅して確認したら,まだ動いている。生成時間において,Java,Emacs,LaTeX の数段上を行くパッケージである。モジュールが多いということはそれだけ関わる人間の裾野の広大さを示している。コンパイルに,できたてほやほやの gcc/g++ 4.4 や Fortran 95 など,コンパイラ成果の最先端を要求する。じつは Java,LaTeX,テキストエディタなんかよりも科学技術の本質的発展に貢献しているソフトウェアだということが,こういうところでわかるのである(?)。

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いまテレビでは,ハイチの大地震と,民主党小沢幹事長のカネ疑惑でもちきり。

ハイチは国民の 1/3 が壊滅的被害にみまわれたと聞いた。死者は数十万人とのこと。貧困に苦しむ国がさらに天災の追い討ちにさらされるなんて,言葉もない。地理的にも近い米国が空母まで動員して救助・復興支援に乗り出しているのを朝のニュースでみた。

小沢さんの件は,政治主導などと「おこがましい」ことを宣う政治家を,官僚がいよいよ牢屋にブチ込んで,従来の権力を誇示しようと動き出した,ということだと思う。ウラ献金問題に絡んで立件されるとなると,小沢さんはハメられたも同然。産経新聞が大喜びしている。でも,小沢さんはこれを乗り切れば本当に権力を掌握したということになるのかな。日本は官僚権力絶大国家の代表なので,ちょっと不謹慎ながら,ここらでひとつ政治家が官僚を打ち破り,「法に則って」粛正する様をみてみたい,というのが私の正直なところなんである。これで本当に「政治主導」が実現されつつあるのかどうかがわかるからである。でも,マスコミも裁判所も官僚になびくこの国では無理だと思う。