録画してあったテレビドラマを夜中に妻と観た。ジョージ秋山原作の『銭ゲバ』(テレビ朝日)。ジョージ秋山は感傷がまるでないところが日本のマンガ家としては珍しいと思う。この作品のように絶対悪の登場するドラマなんて日本では珍しい。そう,絶対悪を描いてほしい(最後がどうなるのかわかりませんが)。絶対的貧困者が大量に出るいまのこの暗い時代,こういう醜いことこの上ない作品が必要なのである。主演の松山ケンイチがなかなかよい。『デスノート』の食の細い,顔色の悪い天才青年役もよかったが,こちらのほうが芸歴としては断然優っていると思う。
「二つの夢。えびチャンとデート。世界制服」ってあったのよ,と妻。「なにそれ」。—「テレビ番組のなかで出てた絵馬に書いてあったの。『征服』じゃないよ」。
即興美人,貴様と俺とは同期のラクサ,今夜は心配ゴム無用よ — 全然関係ないけどメモっておく。子供たちからも下品だと言われる始末である。