Xorg 7.3 upgrade

普段使っている ThinkPad X40 で,FreeBSD の最新 ports によって FireFox をアップグレードしようとしたところ,Xorg 7 でないと叱られた。知らないうちになんと X11 が久々のメジャーバージョンアップを果たしていたのだった。1 分悩んだあと,Xorg を 6.9 から 7.3 にアップグレードすることにした。

/usr/ports/UPDATING にある 20070519 付の記載に従ってオペレーション。portupgrade -a で途方もない時間を要した。ところが startx で X を再起動すると,could not open default font 'fixed' なるメッセージを出力して起動しない。fixed フォントのインストールに失敗しているようである。再度,portupgrade -f font-misc-misc などを実行してみると,bdftopcf ユーティリティが /libexec/ld-elf.so.1: /usr/X11R6/lib/libXfont.so.1: Undefined symbol "serverClient" エラーを吐いている。古い libXfont.so を参照しているようである。シンボリックリンクで逃げてこれは解決。また autoconf-261 の要求でエラーとなっている。ports から autoconf-261 をインストールしてこれも解決。startx はそれでもダメ,今度は権限に関連したエラー。.Xauthority ファイルを削除したらなんとか起動した。ところが確認するうちに,/usr/X11R6 と /usr/local/lib/X11 とのマージツール /usr/ports/Tools/scripts/mergebase.sh を実行したにも拘らず,xinit など X11 のいくつかのアプリについて古いモジュールが残存し,システムがこれを参照していることが判明した。X11 の環境が混沌とした状態になってしまったもよう。「OS 再インストール」という恐ろしい言葉が頭をもたげる...

しようがないので,フォントのみ新しい X11 用のディレクトリに移して /usr/X11R6 ディレクトリをばっさり消して,Xorg パッケージ一式を portupgrade しなおし,/usr/X11R6/bin 下にいたプログラムのなかで私にとってなくてはならない Enlightenment, Eterm, Rxvt, Adobe Reader 7, Xpdf, Gkrellm などを再度インストールした。これ以外のアプリは困ったそのつどインストールしなおすことに決めた。こうして,やっと以前の生活環境に復帰することができた。

もう意地になりつつあった。X11 でハマる前の環境より改善されてないと気がすまなくなり,FireFox のほか Xmms オーディオプレーヤもインストールした。Xmms は iPod で使われている MPEG4 ACC 形式をサポートしていない。xmms-faad2 プラグインを ports からインストールして,m4a 拡張子の AAC ファイルが再生できるようになった。なかなかクールなスキンも Winamp のコレクションからいただいてきた。

xmms.png

X11R7 となって,従来の /usr/X11R6 ディレクトリ構成が廃止されたのに伴い,とんだ苦労をさせられた。FreeBSD 7.0-RELEASE の組込み時期を待ったほうが賢明であったかも知れない。アップグレード後の私の愛機 ljudmila のスクリーンショットを見てあげてください。

Ljudmila Desctop

ウィンドウマネージャは Enlightenment DR16 (e16)。10 年前その洗練されたデザインに魅了されて以来,愛用している。かつては装飾のごてごてした,ゴシック風の頽廃的なテーマ (ウィンドウスタイルセット) を使っていたこともあったが,いまではメタリックな暗緑色を基調とするシンプルな BrushedMetal-Tigert に落ち着いている。それでも Windows XP, Vista のスタイルよりよっぽど華麗である。壁紙は自作したもの。といっても,ベルギー象徴派の画家フェルナン・クノップフの幻想的な絵画 Stéphane Mallarmé's Poetry's (Listening to Flowers) の画像をインターネット画廊サイトからいただいてきて, Gimp を用いて e16 のテーマ色の地に合成し,色調を整えただけに過ぎない。

基本的に私はアプリケーションは Emacs, Web ブラウザくらいしか使わない (メールも Emacs 上の Mew で読み書きしている)。ターミナルをたくさん起動し tcsh シェルからコマンドアプリケーション,ユーティリティを発行してだいたいの仕事をする。だから Gnome も KDE も使わない時代遅れの UNIX ユーザである。もはや UNIX の最新動向などには興味を失ってしまったのだ。