Смирнов 歌仙を巻く

Д. Смирнов からメールをもらった。あるロシア人となんと歌仙を巻いたという。初折の表,裏,名残の表,裏,計三十六句,五七五,七七の音節数を踏まえたロシア語詩をいただいた。彼は Е. Денисов エディソン・デニソフの愛弟子の作曲家だけど,音楽評論家,詩人でもある。О. Мандельштам オシップ・マンデリシュタームの詩を英訳したりもしている。松尾芭蕉の大ファンである。

先週メールをもらったがなかなか返信できず,今日やっとひととおり読んで感想を書き送った。連句の命は連衆の個性による変化とダイナミズム。ジャンル規範は,足枷であるがゆえに逆に次の詩句の呼び水ともなり,サッカーで素晴らしいアシストをみるようなスリリング,優雅を齎す。ロシアの歌仙もそういう特質が読み取れて興味深かった。

こちらに掲載されている。関心のあるかたはご覧あれ。