小西甚一の訃報

五月二十六日に国文学者小西甚一が亡くなった。ユニークな大著『日本文藝史』(全五巻, 別巻, 1985-1988, 講談社) を遺した一大権威であり,国文学研究に与えた影響を考えるとその名が国文学史に残るのは間違いないと思う。『「道」— 中世の理念』(1975, 講談社現代新書393) や,『俳句の世界』(1995, 講談社学術文庫1159),『日本文藝の詩学』(1998, みすず書房) などの著書に私も感銘を受けた。『古文研究法』(1965改訂版, 洛陽社) という大学受験生向けの学習書もお書きになっていて,高校生のころお世話になったものである。ご冥福を祈る。

私の愛読書二冊のリンクを挙げておく。最初のものは私が読んだ『「道」— 中世の理念』の講談社学術文庫版である。