ptetex3-20070125 インストール

今日,FreeBSD に土村さん配布の ptetex3 をインストールした。ptetex3 で pTeX の導入が劇的に簡単になったとはいえ,自分でしこしこ追加したローカルパッケージ,フォント類を改めて使えるようにするのは面倒であり,このたびの FreeBSD ディスククラッシュ復旧の掉尾を飾る作業となった。いくつか作業内容を整理しておく。

  1. 土村さんの ptetex3 サイトからポイントして,ptetex3-20070125.tar.gz,teTeX パッケージなどをダウンロードする。
  2. my_option.sample をそのままファイル名 my_option でコピー。
  3. あとは順次 make をする。make → make otf → make babel → make font → make test。
  4. OK そうなら,root になって システムにインストール。
  5. # make install
  6. 旧システムの texmf-local バックアップを復元する。これは旧システムで使っていたローカルパッケージ,フォント類である。ptetex3 になって TeX 本体の組み込みが容易になったので,いまでは原則 /usr/local/teTeX/share/texmf-local 以下のみをバックアップするようにしている。
  7. # cd /usr/local/teTeX/share/
    # tar zxvf ~/tmp/texmf-local-bakup.tar.gz
  8. いつの版からか,ptetex3 では $VARTEXFONTS がスーパユーザしか書き込めないディレクトリに設定されており,一般ユーザでコンパイルすると EC フォントなどの TFM の生成に失敗してしまう。このため,/usr/local/teTeX/share/texmf/web2c/texmf.cnf の $VARTEXFONTS のディレクトリ定義を本来の /var/tmp/texfonts に再設定しておく。
  9. otf 関連のマップファイルもカスタマイズしていたので,バックアップから復元する。
  10. # cd /usr/local/teTeX/share/texmf/fonts/map/dvipdfmx
    # tar zxvf ~/tmp/otfmap-backup.tar.gz
    # mktexlsr
  11. ヒラギノをエンベッドで使うように updmap.cfg の変数をセットする。
  12. # updmap-sys --setoption kanjiEmbed hiragino
  13. 旧システムで登録していたフォントマップを再登録する。これは updmap-sys --enable で登録を行っていたエントリについて必要で,私の場合もっぱらこの方法なので,面倒だがもういちど行う。次のようにして漏れをなくすようにした。
  14. # cd /usr/local/teTeX/share/texmf-local/fonts/map
    # find . -name "*.map" | xargs basename > ~/tmp/mapfiles
    # foreach i (`cat ~/tmp/mapfiles`)
    foreach? echo "---- map file: $i ----"
    foreach? updmap-sys --nomkmap --nohash --enable Map=$i
    foreach? end
    ...
    # updmap-sys
  15. 最近の ptetex3 は藤田眞作先生の漢文訓読文用スタイルなどの縦/横組パッケージをインストールしなくなったので,独自にバックアップからコピー。
  16. dvipdfmx で中国語,韓国語フォントを利用したい場合,ptetex3 標準アーカイブでは CMap が足りない。土村さんが別に配布している ptetex-cmap-051117.tar.gz をダウンロードして,不足分を補う。
  17. # cd ptetex-cmap-051117
    # make
    # mktexlsr

いつもの多言語テスト用サンプルを組版し,xdvi,dvipdfmx で確認して完了。platex --kanji=utf8 で UTF-8 の TeX ファイルも処理できる。ptetex3 はありがたい。

それにつけても,やっぱりバックアップをとっておいてよかった。