今日たまたまスパムメール(迷惑メール)を眺めていたら,TeX Q and A でとても参考になる発言をされる K 氏からのメールが埋もれているのを発見した。文面は全く由緒正しい書き方であるにも拘らず,spam 行きになってしまっていたのだ。K 氏のドメインは Nifty である。Nifty は昔ニフティサーブのユーザだった私もアカウントをもっているが,@の前のアカウント名に必ず数字が入る。私のサーバで運用しているスパムチェッカ spamassassin は,どうもアカウントに数字が入るものをスパムの兆候と判断するようである。溜ったスパムメールの一覧を見ると,poi758940@yahoo.xxxxx だの bnjuip975@lycos.xxxxx だのがたしかに多い。
もうひと月近く経つメールなので,慌ててお詫びとともに返信したら,今度はどうも Nifty 側受信拒否になってしまうようなのである。メールの自動振分で使用している Procmail のログを見ると,MAILER-DAEMON のエラーメールが来ているのになぜか mew のサマリに現われない。ぎくりとして .procmailrc を確認すると,なんと MAILER-DAEMON からのメールは /dev/null 行きの設定になっていた。この設定を外して K 氏へのメールを再送したら,改めて MAILER-DAEMON のエラーメールが着信し,これによって Nifty の受信拒否が判明したのである。
Nifty のアカウントへのメール送信の履歴を確認したところ,やはり TeX Q and A でお世話になっている I 氏がいた。つまり私が送ったメールはことごとく Nifty のメールサーバが拒絶していた可能性があり,蒼くなってしまった。メールにはたいてい返信があるので,いままであまり気にならなかった。要件が満たされれば返信がないこともある。Nifty へのメールが全滅だとすると,I 氏が私からの返信が全くないことに怒りを覚えているかもしれないと察せられ,気が気ではなくなった。これまでのメールを,プロバイダアカウント,smtp サーバで直接再送した。今度は届くのであろうか。
迷惑メールがやたらと多い昨今,プロバイダはメールサーバの受信ポリシーをより厳しくする傾向にある。送信メールはプロバイダの smtp サーバを経由したほうが無難である。しかしながら,スパムチェックは,やはりたまには ham が埋もれていないかの確認が必要,となると頭が痛い。なにせサーバが受け取るメールのうち 99% 以上はスパムなのである。コンピュータに使われている虚しさ。