misima 2.1

元日の今日,日がな一日,プログラムを作っていた。出かける元気もないし,読みかけの本(ずっと須磨がえりの新潮版源氏物語)もちょっと手に取る気の起こらない,一年の計の気概のみじんもない,なんとも間抜けな気分だった。

Utf82TeX という TeX 多言語文字変換ツールを少しばかり機能拡張した延長で,旧仮名/旧字変換ツール misima にもその機能をマージした。バージョン 2.1 ということにした。

misima そのものは結構使ってもらえているようだけど,TeX 多言語文書作成支援機能は全くお呼びでないようなのだ。Web のログ上で TeX 変換オプション指定の記録が目に留まった記憶がない。そのくせ TeX 変換機能で可能な「梯子高」の異体字出力を,一所懸命キャラクタで出そうとしているらしいログもあり,いったいプログラムのドキュメントに目を通しているんだろうかといぶかしくなる。まあ読まないんだろうなあ。

それでも TeX でさまざまな言語表記をきちんと組みたいとのこだわりがあって,こんな使われもしない機能をせっせと実装している。これは道楽,フリーのサービスなんだから,同じ志をもつ数少ないひとに心から喜んでもらえればよいのだ。