静かな隕石
since Dec.27 2002
美しい「花」がある。「花」の美しさといふ様なものはない。
— 小林秀雄
hoc opus, hic labor est.
これこそ大仕事、至難の業
— ウェルギリウス
 

 

ステファヌ・マラルメはその詩のなかで、エドガー・ポーを「暗黒の災禍によって地上に墜落した静かな隕石」に喩えた。これにぶち当たると、この世を超越したところから来る恐ろしい力に、身も心もひとたまりもなく砕け散ってしまうだろう。ある隕石はすさまじい破壊力を持ちながら遭遇することもなく、捨ておかれるかもしれないし、あるものは見事にわれわれの心臓を貫くかもしれない。

そのように無数にある詩やら小説やら音楽やらのうちのいずれかは、思いもよらず、われわれの魂を変容させる。

 

バッハ Dec.30 2002
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Blog: musica より Aug. 7 2006

 

文章中に私の愛聴のレコードとその型番を記している。当然演奏の良し悪しは主観的なものであるし、いろんな盤を比較した上で述べたてている訳でもない。そもそも、同じ曲を種々の演奏で聴き比べるより、何か新たな啓示を秘めた別の音楽を探し求めたい。型番そのものもたまたま私の所有している盤の属性なので、現時点で入手可能なものとは限らない。LPだったりCDだったり一貫していないのはそのためである。ご了承のほどを。

最近古レコード屋さんによく足を運ぶ。一般に国内盤よりも輸入盤のほうが値付けが高いのに驚く。かつて札幌で学生時代を過ごしたころ、国内盤LP — 新譜で2,800円くらいで非常に高価であった — に対し、輸入盤は2割程度安価であった。解説や歌詞など日本語で読みたいのだが、懐具合を考え、輸入盤でガマンしたものであった。ものの本によると輸入盤のほうがプレス原盤の関係で音がよいそうである。私には全く聴きとれない。

このページは少しずつ書き足していくつもりのもの。ところどころ歯抜けがある。