大作曲家 since Dec.30 2002 |
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ベートーヴェン そのあまりの偉大さに付いて行けないものがある。交響曲はアマチュア・オケの演奏でも — たとえホルンがこけても — 十分感動できるのに対し、弦楽四重奏などは、極々限られた素晴らしい演奏以外ではその豊かさが全く理解できず面白くなかったりする。音楽の幅が広く深く複雑だ。古典的であるが最も難解な音楽と思う。
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交響曲全集 ベートーヴェンといえばバーンスタイン。ベルリンの壁が崩壊した時に東側/西側のオケのメンバーを集めて行った第9の演奏など、人類的イベントにおけるモニュメント的演奏はベートーヴェン以外になく、またバーンスタインの右に出る指揮者はいない。また9曲のシンフォニーのライブ演奏においてここまで緊張を持続させることのできる集中力に圧倒される。録音から20年以上を経た今も、この手垢のついた名曲の私にとっての決定盤である。
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エグモント他序曲集
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後期弦楽四重奏曲
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モーツァルト 若いころ、モーツァルトの音楽は退屈だった。それなりに年をとったいま、やはり退屈である。もう少し年をとる必要があるのかもしれない。でも音楽を聴いていて幸せな気分になるのはなぜかモーツァルトだったりする。ピアノ協奏曲をメインにそのような幸福感で時を忘れさせてくれる何枚かを。
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弦楽四重奏曲「ハイドンセット」
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交響曲第38番「プラハ」
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交響曲第40番
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ピアノ協奏曲第20番、第21番
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ピアノ協奏曲第22番
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ピアノ協奏曲第23番
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ピアノ協奏曲第24番
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ピアノ協奏曲第25番、第27番
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ピアノ協奏曲第26番
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クラリネット協奏曲
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クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
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ディヴェルティメント変ホ長調 K.563
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レクイエム ニ短調 K.626
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ハイドン おそらく私がハイドンの音楽を理解できるようになるのは死の直前であろうと思う。まだまだ修行が足りない。四国八十八カ所の遍路のごとく幾多の交響曲と弦楽四重奏曲が立ちはだかっている。そんな今の私にも愛聴の一枚はある。
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弦楽四重奏曲作品20 4,5
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ブラームス 交響曲など、あの重厚さはベートーヴェンの次に冗談が通じない印象があって、いわゆる「クラシック」な、敬遠したい音楽の筆頭かもしれないけれど、やっぱりいいなあと感動してしまう。「ブラームスはお好き?」(F.サガン)
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ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15、第2番変ロ長調作品83 第1番・第2楽章の天上的な響きには他の演奏では得られない感動がある。
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ヴァイオリン協奏曲ニ長調
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弦楽四重奏曲全曲
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チャイコフスキー たまに取り出して聴いて深い感動を覚えるこの四枚。
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幻想序曲「ロメオとジュリエット」 1970年代のこのころのアバドが実はいちばん輝いていたと思うのは私だけ? これはフランスの盤であるが、Gerard Aublé の手になるジャケットの絵もファンタスティック。
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ピアノ協奏曲変ロ短調作品23 巨匠同士の「火花が散るような」競演のひとつに数えられている名盤。カラヤンの協奏曲のサポートでは最もよいレコードではないかと思う。
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ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
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交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」 勲章を胸に付けて指揮するムラヴィンスキーの姿に私は権威主義を感じてしまうのであるが、この演奏は作曲家への深い共感を呼び起こす感動的なもので、そんな嫌悪感も吹き飛んでしまう。
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