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インプットメソッド (Xruskb)
端末からロシア文字を入力するためのツール
(インプットメソッド) をセットアップします。
ロシアの Alexander V. Lukyanov が開発した X11 のロシア語入力ツール
(Xruskb) を紹介します。
- 1.
- Xruskbパッケージの入手
ftp://ftp.relcom.ru/pub/x11/cyrillic/xruskb-1.9.1.tar.gz
を入手します。
- 2.
- パッケージの展開/コンパイル
適当なディレクトリに入手したパッケージを展開します。
configure コマンドで環境に合わせた Makefile
を作成します。
コンパイルを実行し、終了したらシステムにインストールします。
添付のドキュメントをみると SUN Solaris 用に開発された由ですが、
FreeBSD でも問題なくコンパイルできます。
% tar zxvf xruskb-1.9.1.tar.gz -C tmp
% cd tmp/xruskb-1.9.1
% ./configure
% make
% su
# make install
- 3.
- Xruskb の起動と利用
/usr/local/share/xruskb ディレクトリにロシア文字の入力
キーマップ/エンコーディングの定義ファイルが格納されています。
ここから利用したい定義を選択します。
定義ファイルは、``キーマップ-エンコーディング.xmm''
の形式をしており、主な組合せ要素は以下のとおりです。
- yawerty
- キートップで ``Q-W-E-R-T-Y'' と入力すると
``'' となるキー配列
- jcuken
- キートップで ``Q-W-E-R-T-Y'' と入力すると
``'' となるキー配列
ロシアのタイプライタはこの配列が一般的です。
- iso5
- ISO 8859-5 エンコーディング
- koi8
- KOI8-R エンコーディング
プログラム起動は yawerty 配列の ISO 8859-5
エンコーディングの場合次のとおりです。
``LAT''と表示された小さなアイコンが現れます。
% xrus yawerty-iso5.xmm &
文字入力はアイコンが ``LAT''の時にはラテン文字、
``RUS''の時にはロシア文字が入力できます。
切替えはマウスでクリックするか、左右のシフトキーを同時に押下することに
より行います。(図1.2)
図 1.2:
Xruskbロシア文字/ラテン文字切替え
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