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Netscape Navigator でのロシア語ページの印刷

Netscape Navigator は FreeBSD その他 UNIX システムでも利用できる Web ブラウザで、KOI8、ISO 8859-5 等で書かれたロシア語のページを標準で表示できます。

しかしながらロシア語で書かれたインターネット WWW ページを印刷しようとすると Latin 文字が選択されてしまい、 ロシア文字が化けてしまいます。

ここでは、ロシア語ページをきれいに印刷する方法を紹介します。

1.
PostScript キリル文字フォントの入手とセットアップ
    セクション 6 で記述した方法でキリル文字の PostScript フォントをインストールしてください。
 
2.
PS フォント変換スクリプトの作成
    以下のような sed スクリプトを作成します。 スクリプト名を仮に a2cyr とします。 これは PostScript ファイル中の PS フォント名を上記キリル文字 PS フォント名に書き換える処理を行います。  

#! /bin/sh
#  PostScript font name convert : from ASCII to Cyrillic

if [ $# -ne 2 ]; then
        echo "usage : $0 ascii-ps cyrillic-ps"
        exit
fi

sed "s/Times-Roman/TimesNRCyrMT/g;\
    s/Times-Bold/TimesNRCyrMT-Bold/g;\
    s/Times-Italic/TimesNRCyrMT-Italic/g;\
    s/Courier/CourierCyrPS/g;\
    s/Helvetica/ArialCyrMT/g;" $1 > $2

exit

 
3.
ロシア語 Web ページの印刷
    Netscape Navigator でロシア語で書かれた Web ページにアクセスし、印刷メニューを実行します。
    しかしながら、通常の印刷ではなく、PS ファイルへ出力する 印刷機能を実行します。 (図 10.2 では koi8.ps というファイルに出力)

  
図 10.2: Netscape 印刷 : PS ファイル出力
\includegraphics[width=1.2\linewidth]{nsps.eps}

4.
PS フォント名の変換
    koi8.psgv で見てみます。 ロシア文字は文字化けしています。(図 10.3)


  
図 10.3: 変換前
\includegraphics[width=1.2\linewidth]{koi8bake.eps}

 
    a2cyr で処理します。
 
        % a2cyr koi8.ps koi8cnv.ps
 
として PS フォント名を変換して gv で見てみます。 正しく表示されました。(図 10.4)


  
図 10.4: 変換後
\includegraphics[width=1.2\linewidth]{koi8cnv.eps}

 
    これで lpr コマンドで PostScript プリンタ (または Ghostscript サポートプリンタ) に出力可能です。



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