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シェルの設定

コンピュータのキャラクタコードは 1 バイト : 8 bit で構成されていますが、 英語用の ASCII コードでは下位 7 bit ですべての英字が定義可能であり、 先頭 1 bit (8 bit 目) はパリティチェック用途などに使われていました。 このためプログラムによっては 7 bit までしか認識しないものがあります。

これに対し、キリル文字の他 ISO 8859-1 などヨーロッパ言語用のキャラクタコードは 8 bit 目を利用します。 計算機に文字を入力したりディスプレイ上に表示したりするためには、 端末が 8 bit 目を通す設定になっている必要があります。

しかし、端末が上記設定になっていても、そこから実行するプログラムが 7 bit ASCII しか認識しない作りになっていると 8 bit ロシア文字コードは通用しませんので注意してください。 ``POSIX 準拠'' とうたっているプログラムならば OK でしょう。

1.
tcshのインストール
    シェルにはいろいろありますが、tcsh を例にします。
    8 bit 目を通す設定になっている日本語用 tcsh をインストールします。(FreeBSD 3.2)


# mount /cdrom
# pkg_add -v /cdrom/packages/japanese/ja-tcsh-6.08.02.tgz

 

2.
設定の確認
    コマンドプロンプトで ``stty -e'' を実行してみてください。


% stty -e
speed 38400 baud; 50 rows; 80 columns;
lflags: icanon isig iexten echo echoe -echok echoke -echonl echoctl
        -echoprt -altwerase -noflsh -tostop -flusho pendin -nokerninfo
        -extproc
iflags: -istrip icrnl -inlcr -igncr ixon -ixoff -ixany imaxbel -ignbrk
        brkint -inpck ignpar -parmrk
oflags: opost onlcr -oxtabs
cflags: cread cs8 -parenb -parodd -hupcl -clocal -cstopb -crtscts
        -dsrflow -dtrflow -mdmbuf
discard dsusp   eof     eol     eol2    erase   intr    kill    lnext
^O      ^Y      ^D      <undef> <undef> ^H      ^C      ^U      ^V
min     quit    reprint start   status  stop    susp    time    werase
1       ^\      ^R      ^Q      ^T      ^S      ^Z      0       ^W
%

 

    ``cs8 -parenb -istrip'' が出力されましたか? そうでなければ、 現在の端末設定が 8 bit 目を通さないようになっている可能性がありますので 次項を実行してください。

3.
端末の設定
    ホームディレクトリの下の ``.login'' に以下を追加します。 再度ログインした時から有効になります。


stty cs8 -istrip -parenb

 



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