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キリル文字フォント

フォントとは文字の特定のタイプフェイス、サイズ要素、 文字集合を総合した概念ということができます。 X11 では様々な形式のフォントを利用することができます。 BDF、PCF、SNF、PostScript (Adobe Type1)、TrueType 形式があります。 (SNF は最近では利用されなくなりました。)

アプリケーションによっては、 TEX の PK フォントを利用する場合もありますが、 これは X11 のサービスとしてフォントを利用しているのではありません。

本節は BDF のロシア文字フォントを記述対象とします。 BDF 形式は X11 で広く利用されているビットマップフォントです。 (PCF は BDF のバイナリ形式です。)

PostScript (Adobe Type1)、TrueType はいわゆるアウトラインフォントであり、 文字サイズによらず滑らかな表示が可能です。 これらは印刷や画像処理で効力を発揮するものと考えますので、 節 (6.1 及び 7.2) で述べます。

1.
フォントパッケージの入手
    X11 用の BDF キリル文字フォントは主に次の 2 つが有名かと思います。 できれば両方インストールしておきます。
 
    ここでは Mule でも利用する ETL フォントのインストールについて述べます。
 
2.
フォントの展開/ X サーバのフォントパス情報の更新
    入手したフォントを X11 フォント用のディレクトリに展開します。 ``non-cjk'' という名のディレクトリに格納される筈です。
    引続き mkfontdir コマンドでフォントファイルの インデックスを作成します。
    さらに、X サーバに ``non-cjk'' フォントパスを認識させるため、xset コマンドを実行します。 これでインストールしたフォントが利用できるようになります。
 

# tar zxvf ETL.tar.gz -C /usr/X11R6/lib/X11/fonts
# mkfontdir /usr/X11R6/lib/X11/fonts/non-cjk
# xset fp+ /usr/X11R6/X11/lib/fonts/non-cjk

 

3.
X サーバ・コンフィグレーションの修正
    xset コマンドを毎回入力するのは面倒ですので、 ``/etc/XF86Config'' に登録します。
    コンフィグレーションを書き換えた後 X サーバを再度起動すると ロシア語フォントが利用できるようになるはずです。
 

Section "Files"
   RgbPath    "/usr/X11R6/lib/X11/rgb"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc:unscaled"
              .......
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/non-cjk"
EndSection

 



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