記述例:
\selectlanguage{russian} Prezhde vsego otkroem ta{i0}nu, kotoru{yu} Master ne pozhelal otkryt{p1} Ivanushke. Vozl{yu}blennu{yu} ego zvali Margarito{yu} Nikolaevno{i0}. Vse, chto Master govoril o ne{i0}, bylo su{shch}e{i0} pravdo{i0}. On opisal svo{yu} vozl{yu}blennu{yu} verno. Ona byla krasiva i umna. K {e1}tomu nado dobavit{p1} e{shch}e odno --- s uverennost{p1}{yu} mozhno skazat{p1}, chto mnogie zhen{shch}iny vse, chto ugodno, otdali by za to, chtoby promen{ya}t{p1} svo{yu} zhizn{p1} za zhizn{p1} Margarity Nikolaevny. Bezdetna{ya} trid{ts}atiletn{ya}{ya} Margarita byla zheno{yu} ochen{p1} krupnogo spe{ts}ialista, k tomu zhe sdelavshego vazhne{i0}shee otkrytie gosudarstvennogo znacheni{ya}. Muzh ee byl molod, krasiv, dobr, chesten i obozhal svo{yu} zhenu. Margarita Nikolaevna so svoim muzhem vdvoem zanimali ves{p1} verkh prekrasnogo osobn{ya}ka v sadu v odnom iz pereulkov bliz arbata. Ocharovatel{p1}noe mesto! Vs{ya}ki{i0} mozhet v {e1}tom ubedit{p1}s{ya}, esli pozhelaet napravit{p1}s{ya} v {e1}tot sad. Pust{p1} obrati{t\-s}{ya} ko mne, {ya} skazhu emu adres, ukazhu dorogu --- osobn{ya}k e{shch}e {ts}el do sikh por. \begin{flushright} \textit{Bulgakov M.A.} \end{flushright}
記述方法でわかるとおり、BABEL スタイルでのキリル文字の入力方法は、 を``p1''と入力するなど一種独特のローマン・トラン スクリプションであり、ロシア語のタイプライタ、キーボードに馴れた方には 辛いかもしれません。
これはLATEXにおけるキリル文字のニーズがおもに数学論文の記述にあった ためかもしれません(``p1''の``p''はあきらかに プライム記号(``'')からきています)。
文字とコードのタイアップ(エンコーディング)はワシントン大学が開発した ものです。 フォントはモスクワ 出版社 CyrTUG グループによるものです。
キリル文字セットは現代ロシア語の字母だけでなく、旧正書法や他のスラヴ語の 字母も含まれます。表4.2にフォント・テーブルを示します。
キリル文字を TEX で扱うためのパッケージはそのほかにもあり、 American Mathematics Society によるAMS-TEXにおいて採用されている ものが有名です。 フォント、エンコーディングともにワシントン大学が開発したものを使います。 BABELとは異なり、あくまで数式などでキリル文字を利用することを目的と しており、ハイフネーションなどは考慮されていません。 (LHフォントの提供者はと評して います。) 文字の入力方法は BABEL スタイルとほぼ同じなのですが、互換性はありません。 相互利用の際はトランスクリプションを一部修正する必要があります。 (入力方法は 4.4.4 を参照ください)