項目 | 利用方法/注意事項 |
BABEL
スタイル |
文書のプリアンブル (文書の内容を記述する前の領域) でBABEL
パッケージを指定します。
\usepackage[ot2enc]{inputenc} \usepackage[russian,french,...,言語名]{babel} 言語名は右端に指定されたものがメイン言語となります。 言語の切替えは \selectlanguage{russian} これでハイフネーションなど本格的にロシア語環境になります。 ちょっとだけキリル文字が使いたいレベルなら {\cyr abvgde...トランスクリプト文字} と({ }で囲むのを忘れないように)するのがよいでしょう。 逆にロシア語環境でラテン文字をちょっと入れたいときは、 -- {\textlatin abcdef...文字} 私は個人的に日本語環境をサポートするように修正したものを 利用しています。これにより、 \usepackage[japanese]{babel} \selectlanguage{japanese} が指定できるようになります。 3.6g 用パッチを次の URL においています。
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ギリシア語 | 文書のプリアンブルでマクロを読み込みます。
\input{greekmacros} ギリシア語の切替えは\begingreekと \endgreekで行いますが、 LATEXの環境をこえて有効にはならないので注意。たとえば \begin{center}〜\end{center}のなかで \begingreekとして切替えてもcenter環境から抜けると ギリシア語モードではなくなります。 古典ギリシア文字の入力方法概要は以下のとおりです。 詳細は添付のマニュアルを参照してください。
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発声記号 | 文書のプリアンブルでパッケージを読み込みます。
\usepackage{ipalmacs} ただし、パッケージ添付のスタイル ipalmacs ではフォント定義が古いため、pLATEX2eではうまく動作しません。 このためNFSS2 対応にフォント定義を書き換えて利用します。 私の NFSS2 対応フォント定義を次の URL においています。
記号記述は所定のコマンドで行います。添付のドキュメントを参照。 |
EC
フォント |
通常は文書の最初で次のように宣言しておけばECフォントと特殊文字が指示
できるようになります。
2行目はこれを入れないとなぜか文字 {\th}
(``'') がエラーとなってしまいます。
\fontencoding{T1}\selectfont \DeclareTextSymbol{\th}{T1}{254} しかしながら BABEL ロシア語やギリシア語などに切替えるとラテン文字の エンコーディングが通常の OT1 に戻ってしまいます。このため再度 EC (T1 エンコーディング)にしたいときは上記1行目のコマンドを記述しなければ なりません。 このように、意図に反してエンコーディングを変更される場合があるので注意が 必要です。 |
MusiXTEX |
楽譜の引用レベルの利用のためには文書のプリアンブルで次の
2行をいれます。実際の記譜方法は分厚い英文のドキュメントをどうぞ。
\usepackage{musixtex} \input{musixltx} MusiXTEX は寸法レジスタといわれる資源を多用するので 数式組版拡張のための AMS パッケージや日本語縦組み拡張 パッケージなどと併用すると、資源を使い果たしてエラーとなる場合が あります。 そのときは優先順位でどれかをあきらめるか、楽譜は別に処理して PostScriptなどの画像として取り込むなど別の方策を考えます。 |
字母 | BABEL | AMS | 字母 | BABEL | AMS |
A a |
A a |
C c [TS ts] |
C c [TS ts] |
||
B b |
B b |
Q q [CH ch] |
Q q [CH ch] |
||
V v |
V v |
X x [SH sh] |
X x [SH sh] |
||
G g |
G g |
W w [SHCH shch] |
W w [SHCH shch] |
||
D d |
D d |
P2 p2 |
\Cdprime \cdprime |
||
E e |
E e |
Y y |
Y y |
||
E0 e0 |
\"E \"e |
P1 p1 |
\Cprime \cprime |
||
ZH zh [Z1 z1] |
ZH zh |
E1 e1 |
\`E \`e |
||
Z z |
Z z |
YU yu [J2 j2] |
YU yu |
||
I i |
I i |
YA ya [J1 j1] |
YA ya |
||
I0 i0 |
{\u I} {\u i} |
\CYRYAT \cyryat |
- | ||
K k |
K k |
\CYRII \cyrii |
- | ||
L l |
L l |
\CYRIZH \cyrizh |
- | ||
M m |
M m |
\CYRFITA \cyrfita |
- | ||
N n |
N n |
\CYRNJE \cyrnje |
- | ||
O o |
O o |
\CYRLJE \cyrlje |
- | ||
P p |
P p |
\CYRDZHE \cyrdzhe |
- | ||
R r |
R r |
\CYRIE \cyrie |
- | ||
S s |
S s |
\CYRDJE \cyrdje |
- | ||
T t |
T t |
\CYRTSHE \cyrtshe |
- | ||
U u |
U u |
\CYRDZE \cyrdze |
- | ||
F f |
F f |
\CYRJE \cyrje |
- | ||
H h [KH kh] |
H h [KH kh] |
{\textnumero} |
- | ||