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Gimp のインストール

1.
Gimp-i18n のインストール
    FreeBSD 3.2 に添付されているパッケージから I18N (Internationalization) 対応版をインストールします。
 

# mount /cdrom	
# pkg_add -v /cdrom/packages/graphics/gimp-i18n-1.1.3.tgz
# sync; rehash
 

2.
SANE のインストール
    SANE がサポートしているイメージスキャナの機種は、 HP や Microtek、UMAX といった海外の有名どころがメインです。 私の所有している少し古くなった SHARP 製 JX250 も運良くサポートされています。 その他日本のメーカでは Canon 製、EPSON 製が利用できるようです。
(a)
パッケージの入手と展開
    SANE は FreeBSD 3.2 の添付パッケージに バージョン 1.0.0 が収録されていますが、 スキャナ対応機種がより拡張されたバージョン 1.0.1 を取り寄せて、 実行バイナリを作成します。
 
        ftp://ftp.mostang.com/pub/sane/
 
から、sane-1.0.1.tar.gz をダウンロードし、 適当なディレクトリに展開します。
 

% tar zxvf sane-1.0.1.tar.gz -C ~/tmp
% cd ~/tmp/sane-1.0.1

 
(b)
ビルド
    gmake 3.70 以上が必要ですので、 あらかじめインストールしておいてください。 FreeBSD の CD パッケージに収録されています。
    また gtk その他のライブラリが必要ですが、 Gimp が利用可能であれば すでに組み込まれていると考えてよいでしょう。 実行バイナリのビルドに際しては、 あらかじめスキャナの電源を入れておく必要があるようです。
    添付の configure コマンドで プラットフォームに適した Makefile を構築しますが、 ``-disable-shared'' オプション及び、 前置した環境変数 (``env ...'') の指定がないとうまくコンパイルできません。
 

% env X11BASE="/usr/X11R6" LIBS="-I/usr/lib -lcam" \
  GTK_CONFIG="/usr/X11R6/bin/gtk12-config" ./configure --disable-shared
% gmake
% su
# gmake install

 
(c)
デバイスの設定
    SANE 添付のユーティリティ find-scanner を実行し、 接続されたスキャナがどのデバイスで認識されるかテストします。
 

# cd ~/tmp/sane-1.0.1/tools
# ./find-scanner
find-scanner: found scanner "SHARP JX250 SCSI 131I" at device /dev/pass1

 

    FreeBSD 3.2 では、このように ``/dev/pass1'' として SCSI スキャナデバイスが認識されるはずです。 このデバイスをどのユーザ権限でも利用できるように パーミッションを変更するとともに、 SANE アプリケーションが利用するデバイス名である ``/dev/scanner'' にシンボリックリンクします。
 


# chmod 666 /dev/pass1
# ln -s /dev/pass1 /dev/scanner

 

(d)
Gimp プラグインの設定
    スキャナを Gimp のメニューから利用するための設定をします。 ホームディレクトリの Gimp 設定用の plug-ins ディレクトリ下に xscanimage スキャン・アプリケーションをコピーします。 ここではシンボリックリンクで代替しています。
 

% ln -s /usr/local/bin/xscanimage $HOME/.gimp-1.1/plug-ins

 
    Gimp を起動して、メニューから 「XtnsAcquire Image」から 'dev'pass1 を選択すると、 Xscanimage のウィンドウが起動します。



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