電子メール Mew since Aug. 2 2002 |
||||
|
||||
概要 |
Emacs 上で動く MUA (メール・ユーザ・エージェント)ソフトでは Mew が著名である。 Mew はバージョン 2 になり国際化対応が本格的になった。ロシア語ももちろんOKである。日本語やロシア語など様々な言語でメールをやりとりするなら、おそらく Windows の Outlook よりも優れている。 メール本文においてロシア語でテキストを作成すると、メールヘッダに自動的に KOI8-R のコード指定を行い、MIME エンコードを施す。一方、日本語とロシア語混在でメールを作成すると UTF-8 でエンコーディングしてくれる。 メールの一覧において日本語と混在していてもタイトルが文字化けすることはない。このあたり Windows Outlook に優る部分である。 Ispell ロシア語辞書を組み込んでいれば自分で書いたロシア語メールのスペルチェックもできる。多言語混在のメールでもロシア語部分をチェックしてくれるので重宝する。 2009.8.15 付記:Outlook もその後進化し,多言語メールにも対応している。
|
||||||||||||||||
インストール |
インストールはこれも ports になっているので容易である。 # cd /usr/ports/mail/mew2-emacs20/ # make install Emacs の項で述べた環境 (Mule-UCS,多言語フォントなど) が前提である。
|
||||||||||||||||
設定 |
パスワードで POP 認証する通常のインターネットプロバイダのメールサーバを利用している場合は .emacs に以下のような記述を追加する。下線部は、もちろんユーザの環境に応じて変更する必要がある。最近のメールサーバはスパム対策として submission ポート以外の SMTP 要求を拒否するものが多くなった。以下も submission ポートを利用する設定例である。
Mew は Emacs で M-x mew で起動する。ロシア語の入力は Emacs-Leim インプットメソッドを使う。 Mew の使い方は Emacs から "C-h i" で参照できる info に詳しい。 Windows の普及にともない、ロシアからの電子メールは Windows CP1251 でエンコードされる場合が多くなった。CP1251 のテキストを閲覧できるようにするため、.emacs にさらに以下のような記述を追加する。
電子メールのフォーマットには RFC で決められたエンコーディング属性指定があるが、これを遵守しない MUA が時折り見受けられ(とくに Web サーバの自動メール送信プログラム)、この結果テキスト本文が文字化けをきたすことがある。対処としては、以下のいずれかのようにしてエンコーディングを指定して再表示させることができる。言語名として登録されていない CP1251 等はコーディング・システム名を指定する方法を使う。
|
||||||||||||||||
更新履歴 |
|