misima 変換 TeX 多言語文書サンプル
since July 14 2005


 
   

旧字・旧仮名遣い変換支援 misima を TeX 文書に適用し,PDFを作成する手順は次のとおりである.以下に掲載した TeX 原稿を misima で処理し,pLaTeX2e でタイプセットした組版結果 PDF は misima_test.pdf である.

1. エディタを使い,下に掲載したサンプルのように TeX 原稿を UTF-8 エンコーディングで作成する. 多言語文書の場合は Unicode が扱えるエディタとフォントが必要である. Windows や Mac OS X で Emacs 多言語環境を作成したい方は「Windows Meadow 2.10 多言語環境の設定」,「Mac OS X Tiger, X11-Emacs 22.0.50」を参照していただきたい.
2. 作成した原稿を misima フォームにコピー・ペーストする.適宜オプションを選択して misima で変換を実行する.misima フォームは文字数制限があるので,適宜分割して実行する.
3. misima の変換結果を,別の TeX ファイルとして保存する.
4. misima をローカル PC にインストールしている場合,項 2, 3 は以下のようにコマンドを発行すればよい.EUC,SJIS などお手持ちの pTeX に合わせて文字コード設定する.ptexlive なら UTF-8 のままでよい(nkf 不要).
% misima -qktyi -s a -x fkxti < misima_test.tex |\
  nkf -e > misima_test.euc
	   
5. pLaTeX でコンパイルする.DVI ファイルが生成される.ptexlive ならキリル文字をエスケープ形式にすれば,UTF-8 のままでも処理可能であり,その場合は -kanji=utf8 とする.ただし,教会スラヴ語はこのままでは upLaTeX でないとコンパイルできない.
% platex -kanji=euc misima_test.euc
	   
6. dvipdfmx によって DVI ファイルを PDF に変換する. (サンプルの処理結果
% dvipdfmx -l -p a4 misima_test.dvi
	   
7. misima をローカル PC にインストールしている場合,mlatex コマンドにより次のように項 2 から 6 の全工程を一操作で実行できる.
% mlatex -l -p a4 misima_test
	   

以下に示す TeX 原稿は Babel 言語オプションに nippon が指定されている.これは Babel 標準ではサポートされておらず,私が調整した言語定義ファイルを用いている.Babel 日本語オプション対応については「スラヴ研究者向け LaTeX 多言語環境の構築と利用—pTeX p3.1.2」を参照(少し古くなってしまったが).また永田義久先生稲垣さんのページが Babel 全般にわたる解説を掲載しておられるので参考にするとよい.pTeX-p3.1.4(teTeX-3 ベース)については,栗山氏がまとめられた文献(SJIS版)が最新のインストール指南として有用である.


% -*- coding: utf-8 -*-
% $Id: misima_test.tex,v 1.15 2007/08/26 10:52:17 isao Exp $
\documentclass[a4paper,landscape]{tarticle}
\usepackage{inputenc}%
\usepackage[OT2,T2A,T2B,T2C,T2D,T1]{fontenc}
\usepackage[thai,% ThaiLaTeX
            vietnam,% VnTeX-3
            french,
            german,
            czech,
            polutonikogreek,
            russian,
            ukrainian,
            oldchurchslavonic,% OldSlav
            nippon]{babel}% Babel 多言語
\usepackage{thswitch}% ThaiLaTeX encoding switch
\usepackage{dblaccnt}% VnTeX3
\usepackage{vietnam}%  VnTeX-3
\usepackage[deluxe,expert,multi]{otf}% OTF 和文(齋藤氏)
\usepackage{sfkanbun}% 漢文訓点パッケージ(藤田先生)
\usepackage{furiknkt}% 縦組振仮名(藤田先生)
\usepackage{kanjinumber}% 漢数字(安岡先生)
\usepackage{teubner}%  トイプナー古典語
\usepackage{marvosym}% ユーロ記号等
\usepackage{textcomp}% 記号等
\usepackage{pscyr}%    PSCyrキリルType1
\addtolength{\textwidth}{2zw}
\renewcommand{\baselinestretch}{1}
\renewcommand{\encodingdefault}{T1}
\renewcommand{\familydefault}{cmr}
\DeclareTextSymbol{\TH}{T1}{222} 
\DeclareTextSymbol{\th}{T1}{254}
\renewcommand{\thesection}{\kanjinumber{section}}
\renewcommand{\thesubsection}{\kanjinumber{section}・\kanjinumber{subsection}}
\def\year{2007}
\def\month{8}
\def\day{19 }
\begin{document}
\addtolength{\tbaselineshift}{-0.05zh}% 欧文ベースラインを0.05zh上にシフト
\selectlanguage{nippon}
~\par\vspace{1em}%
\noindent%
{\gtfamily misima旧仮名・旧字変換支援\\
\quad {\Large 多言語\TeX{}文書変換サンプル }}

\vspace{1em}%
\hfill 安田~~功~{\tt isao@yasuda.homeip.net}\qquad\qquad\\
\hfill 二〇〇六年六月一〇日(訂),二〇〇七年八月一九日(訂二)\qquad\qquad

\vspace{1.2cm}%

\section*{はじめに}
misimaはもとより\TeX{}文書作成において真価が発揮される設計になっている.
本文書はUTF-8で記述した多言語\TeX{}テキストに対し,%
misima旧仮名・旧字変換支援プログラムを用いて旧仮名変換,用語・用字変換,%
単純変換,繰返し文字変換,旧字変換(\verb|\CID|\,数値参照指定),%
\TeX{}変換(漢文訓点変換,多言語文字変換,くノ字変換)の全てをオンに設定して%
変換を行った結果である.
misima出力をEUCにコード変換したのち,p\LaTeXe{}でコンパイル,Dvipdfmxにより%
PDFファイルとしたものである.

\LaTeX{}組版に際しては,OTF(斎藤修三郎氏),%
Babelマルチリンガル,Cyrillicバンドル,%
sfkanbun漢文訓点(藤田真作氏)の各パッケージは必須である.%
また通貨記号の処理にはMarvosymとTextcompパッケージが,%
古典ギリシア語とキリル文字の出力にはそれぞれ,%
Teubnerギリシア古典文献処理パッケージ,%
Unicode T2Dフォントエンコーディング・パッケージが%
必要となる場合がある.
またタイ語,古代教会スラヴ語\SlavTeX{}記法の記述・変換が%
可能であり,その際はそれぞれThai\LaTeX{},\SlavTeX{}--OldSlavが%
必要となる.

サンプル中のフランス語,ドイツ語,ロシア語,古典ギリシア語のテキストは,%
それぞれロートレアモン『マルドロールの歌』,シュニッツラー『利口者の妻』,%
ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』,%
ホメーロス『オデッセイア』からの引用である.
韓国語及び中国語は\LaTeX{} CJKパッケージ例文から借用した.

最後にあげた中国語はmisima機能で一律\,\verb|\UTFM|\,参照に変換したため,%
一部簡体字が和文漢字で出力されているところもある.
また旧仮名遣い変換に一部誤りがある(『misimaについて』文中の%
「<misima_noop>おひ\ajKunoji{}</misima_noop>」は%
「<misima_noop>おい\ajKunoji{}</misima_noop>」が正しい)が%
変換結果を提示する意味で,敢えてそのままにしていることをご了承いただきたい.

本文書が旧仮名遣い・旧字表記であるのは,%
あくまでmisima変換利用のサンプルのためであって,%
私は普段は現代仮名遣いでしか書かない.
念のため.

\section{日本語}
\subsection{『misimaについて』---旧仮名遣い・旧字変換CID番号参照}
昨年(二〇〇四・十一)現代表記テキストを旧仮名・旧字に変換するプログラム%
misimaを公開した.
谷崎の旧仮名の全集を読んでいて,ふと思い立って自分のためにPerlで%
書いたのだけれど,Webサーバのアクセスログをみると使ってくれる方が意外といる.
プーシキンの電子コンコーダンスやスラヴ語関係の\TeX{}記事などが%
私の注力するところなのに,そちらはさっぱりで,%
軽い気持ちで拵えた方がアクセスが多いとは皮肉なものである.
misimaの使い勝手やら精度やら,どう評価されているのか気になるところである.
でもそれ以上に,こんなプログラムを公開すると,%
古い考えに懲り固まった石頭だとか右翼だとか勘違いされないかという%
虞があるので,少し考え方をしるしておく.

国語表記をテーマとする関連サイトの掲示板には,%
国語問題とは全く関係のないイデオロギー的発言が目立ち,%
無記名をよいことに中国や朝鮮に対する誹謗・中傷で溢れかえっており,%
読むに耐えないこともしばしばである.
そんな話題を望んでいるとも思えない掲示版主催者が不憫である.
旧仮名だとか国語問題を扱うとこうしたゴミが溜るのはなぜだろう.
国語問題は国粋主義と容易に結び付くようである.
逆に古い国語表記に関わる活動をすると国粋主義者との誤解を招くのではないか.
中国や朝鮮のほうが漢字文化の先達であり,最近の竹島や尖閣諸島の外交問題,%
反日デモの話題,北朝鮮の核兵器開発問題,拉致問題は確かに面白くないけれども,%
私は文化的同胞意識のほうが高い.

また旧仮名,旧字こそ正統であり,新仮名,新字は歴史の誤りであり%
間違った文化であると私が考えていると誤解される方もいるかもしれない.
確かに私は旧仮名・旧字に愛着を覚え,日本の古典的作家の作品が現代仮名遣い・%
新字に改められて印刷されるのを疑問視するものである.
しかし私は旧仮名・旧字「主義者」でも,新仮名・新字略字「論者」でもない.
現代仮名遣いが音に忠実であるがゆえに正であるとも思わない.
「<misima_noop>私わ</misima_noop>」なんてまじめに書く人はいない.
書きことばと話しことばは截然と区別されるべきで,%
同様に音声と表記は異なるものである.
ましてや,中国の偉大な漢字文化の受容こそが日本に多様な言語表現,%
一種独特の混淆文化を可能にしたと私は考えているので,%
カナモジ派,ローマ字派なんてのは論外である.
私は広く正則とされる決めごとに従いたい,ただそれだけである.

福田恒存の「私の国語教室」は現代仮名遣い策定を批判した国語問題の%
名著だと思うが,私は旧仮名・旧字が「正統」かつ「合理的」だとは考えない.
言語に正統,論理的,合理的との定性的評価,不変性への指向を持ち込むことは,%
言語は複雑な社会的・歴史的制約のなかで否応なく変化していくのだ,%
ということを---「正統」「合理的」な姿からの逸脱を悪とする意味において%
---否定している.
そもそも「合理的な」表記が優れているなんて誰が決めたのか.%
フランス語は論理的で日本語は論理的でない,%
というくらい根拠のないことだと思う.
日本語でも論理的な文章は書くことができる.

最近の人は漱石や鴎外を原著の表記で読めなくなってしまったと嘆く%
旧仮名・旧字主義者の文章を読んだことがあるが,%
「原著の表記で読めない」のは単にその人が本をまじめに読む習慣がないだけ,%
未知のことばに対して無関心かもしくは怠惰なだけであって,%
現代人が旧仮名・旧字を使わなくなったためではない.

スタイルを抜きにすれば,社会的正則に従うべきであると思う.
これは長いものに巻かれるのとは違う.
福田恒存が引用したとおり,%
橋本進吉博士は「仮名遣は仮名で国語を書く時の%
正しい書き方としての社会的のきまりである.
即ち,それは,文字言語に於ける文字の上のきまりであつて,%
文字と関係の無い音声言語とは無関係のものである」%
との達見を示している.
橋本博士は国語学の立場から現代仮名遣いに批判的だった.
しかし正否,善悪,好悪は置いて,%
いまや現代仮名遣いがその「きまり」となってしまっている.
成立の事情がどうあれ,政治的/政策的ニュアンスを全く喪失してしまっている.

国語国字への問題意識から旧仮名,旧字に習熟したいと努力する若い人には%
敬意を表したいと思う.
旧仮名・旧字関連サイトをときおり訪れて結構勉強させてもらっている.
しかしながら,いまや「社会的のきまり」ではなくなった旧仮名・旧字は%
漱石や鴎外の時代におけるかつての抽象性を失い,異化作用を放ち,%
逸脱の「装い」---スタイルの偏向を帯びて読み手に迫る.
日常的に使うなら,これを意識し,旧仮名・旧字である意義,%
気迫をもった文章を書いてほしいと思う.
そうでなければ,関西人が(つまり私のいつわりない感想を言うのだが)%
地元で東京ことばを耳にするときに抱く違和感以上に気味が悪い.
かつてロシア旧正書法で書く亡命ロシア人がいたが,%
これは命を賭けた反体制行動であった.
三島由紀夫が潔癖なまでに旧仮名・旧字に拘ったのも文化的戦闘にほかならなかった.

新仮名遣いは戦争に負けアメリカの言いなりになった政府が%
伝統的国語を無視して決めたもので,%
そんな事実を知らず新仮名で書いているヤツは愚かである,%
というような極端な書き込みをネットで目にすると,%
\kanakt{おいおいと}{(ママ)}思ってしまう.
反体制のニュアンスで語っているのなら凄いと思う.
そうではなく,そんな成立事情・動機からことの本質を見極めた気になって%
現代仮名遣いをくだらないと考えているだけで,%
北朝鮮のような統制国に暮らす住民を嗤うテレビの報道番組にどこか似ている.
それが彼らの「生活」なのだという切実を無視している.
そんな現代仮名遣い批判者は,おそらく仕事の抜きさしならぬ局面で%
ことばを選ばなければならない状況とは無縁でいられる人なのではないか%
と想像してしまうのだ.
社会的言語責任から,象牙の塔のなかで比較的自由でいられる学者や学生が%
ほとんどなのではないか.
理解されないのは相手が無教養だと開き直っておれるのである.
ことばで「生活」している人はそうはいかない.

日常生活で書くこと(文芸作品のことを言っているのではない)とは%
まず読み手の立場に立つことから出発する.
私はLinuxのメーリングリストにおいて,%
旧仮名・旧字でメッセージを書いた人に対して%
「人をバカにするな,こんなヤツが出入りするところならもう脱退する!」%
と烈火のごとく怒っている投稿を読んだことがある.
これは2ちゃんねるでもYahoo!~掲示版でもなく,%
きちんと姓名を公開してまじめな議論を行っている%
コミュニティでなされた発言である.
件のメッセージ自体は極めて礼儀正しい内容であった.
あたかも身振りによって,あるいは「装い」によって,%
表記そのものが読むものに対する配慮の欠如を示したため,%
投稿者の琴線に触れてしまったのであろうと私には推察される.
多少大人げないとは思いながら,書きものに対するセンス,%
真意を読み取ろうとする反応としては,%
この怒れる投稿者に同情したものである.
北朝鮮に行って「あなた方はこうこうこういう理由で愚かな生活を%
強いられているのです」と正論を言って袋叩きにあう様を想像した.

これほどに表記は深く読み手に突き刺さるものであり,%
文化の継承などという大義名分はなんの正当化も果たさない.
他者とのコミュニケーションが死命を制するビジネスの場で%
旧仮名・旧字の文書を提示する場面を仮に想像すると,私は背筋が寒くなる.
日本の書きことばの文化の深さと現実性を改めて思い知らされる.

ではmisimaはなんのためのプログラムか.
これはmisima仕様説明ページに書いたとおり,%
あくまで旧仮名・旧字の引用を効率よく行うためであって,%
自分の良心を表現する文章を書くためのツールではない.
誤解を虞れずに言うと,misimaは旧仮名も旧字も理解し書ける人が,%
現代仮名遣いに最適化された計算機で入力した引用文を,%
効率的に旧仮名・旧字にするために使うものである.
学術論文を書くような方を利用者として想定している.
そのような人は自分の書いたものを慎重に見直すはずだ.
プログラムがぱかっと行った変換結果の正否を確認しない人は,%
逆にこれを使って恥をさらすだけである.
コンピュータ・プログラムとはそのようなものである.
もうひとつプログラムの目的として「少し気取つて書く」とあげたのは,%
旧仮名・旧字で書くというさらなる言語の非日常的領域に踏み込むのは,%
私には気取らずにはできそうにないからである.

misimaの動機付けとしては,%
明治・大正・昭和の旧仮名・旧字文化へのオマージュがあり,%
古典や近代・現代の偉大な作家の言語を大事にしたいからであるとしか言いようがない.
しかしこれは日常的に使う表記を彼らの言語に同化すべきという考えとは違う.
キモノが日本文化を代表する素晴らしい衣裳だからといって,%
会社に着て行くバカがいるか(ホステスさんは別として.
昔ホステスにとってキモノは着物ではなく会社員のスーツと同じく戦闘服なのだという%
ことを感じさせるコマーシャルがあった).
そうは言ってもキモノは日本の重要なスタイルであり,好きであり,失われては困る.
私の旧仮名・旧字への愛着もこれと同じである.
プログラムの名前は意味も無く三島由紀夫を連想させるために付けたのではない.
私は三島由紀夫を芸術家として深く深く尊敬しその作品を愛読しているが,%
社会生活において捉えると,%
軍服を着て自衛隊に立てこもった姿は非常識人としか思えない.
三島文学は日本文学史の精華であるが,%
三島由紀夫の実生活を真似る人と付き合いたいとは思わない.

森鴎外は明治四十一年,政府が招集した仮名遣い臨時調査委員会で,%
当時からあった発音に基づく仮名遣い制定問題について意見を述べており,%
私はその議事録を岩波鴎外選集第十三巻(昭和五十四年刊,全二十一巻)で%
読んで非常に興味深いものがあった.
鴎外は,ことばが変化するという本性から表記は必然的に歴史的なものと%
ならざるをえず,従って表記は書かれたものに準拠すべきであって音声とは%
分けて考えるべきであると述べ,%
政府が性急に仮名遣いを制定することが言語生活に混乱をもたらすと警鐘を鳴らした.
戦後の仮名遣いの論争をみると,その先見の明に感嘆してしまう.
でも私は必ずしもこの「混乱」を悪だとは考えない.
確かに戦後の国語改革は混乱をもたらしたかもしれないが,%
旧仮名・旧字の文化が失われたわけではない.
現代仮名遣い,旧仮名遣いが併存することは表記の常識を疑う問題意識の端緒となる.
書きことばのスタイル同士が火花を散らすのはよいことだと思う.
様々なスタイルがぶつかり合って,%
救いようのない低級品が産出される一方で本物が研ぎ澄まされていくものと信じる.

\clearpage%
\subsection{和文繰返し表現・くノ字変換,漢字特殊異体字}
そろそろ,ぞろぞろ,しみじみ,ただただ,一つ一つ,散り散り,ヅキヅキ痛む.

\vspace{0.6zh}%
パパとママはハハハと笑う.

\vspace{0.6zh}%
吉--▼吉,高--▼高,崎--▼崎,碕--▼碕,浜--▼浜,角--▼角,第--▼第,間--▼間

\subsection{漢文訓読文訓点変換}
\DeclareAJKundokuStyle%
\let\ninojiten=\ajvarNinoji%

<misima_kanbun>
顔淵・季路待ス.子曰ハク,盍なんゾ3ルト各々言ハ2爾なんぢノ志ヲ1.
</misima_kanbun>

\begin{quote}
\small\ttfamily
変換前:\\<misima_noop>
<misima_kanbun>\\
顔淵・季路待ス.子曰ハク,盍なんゾ3ルト各々言ハ2爾なんぢノ志ヲ1.\\
</misima_kanbun></misima_noop>
\end{quote}

\DeclareOriginalKundokuStyle%
\vspace{1.0zh}%
<misima_kanbun>
楽シムG得テ2天下之英才ヲ1而教C-育スルヲ之ヲJ.
</misima_kanbun>

\begin{quote}
\small\ttfamily
変換前:\\<misima_noop>
<misima_kanbun>\\
楽シムG得テ2天下之英才ヲ1而教C-育スルヲ之ヲJ.\\
</misima_kanbun></misima_noop>
\end{quote}

\vspace{1.0zh}%
<misima_kanbun>
聞クH吏部ノ有リG以テ2博学宏くわう辞じヲ1選ブ者J,
人尤もっとモ謂いヒ2之ヲ才ト1,得うトO美仕ヲK.
</misima_kanbun>

\begin{quote}
\small\ttfamily
変換前:\\<misima_noop>
<misima_kanbun>\\
聞クH吏部ノ有リG以テ2博学宏くわう辞じヲ1選ブ者J,
人尤もっとモ謂いヒ2之ヲ才ト1,得うトO美仕ヲK.\\
</misima_kanbun></misima_noop>
\end{quote}

\vspace{1.0zh}%
<misima_kanbun>
既ニ出デテ得2其船ヲ1,便チ扶そヒ2向さきノ路みちニ1,処処ニ誌しるスR之ヲ.
及ビ2郡下ニ1,詣いたりテ2太守ニ1,説クコト如シR此かくノ.
太守即すなはチ遣しムルモG人ヲシテ随したがヒテ2其ノ往クニ1,
尋ネC向ニ所ヲJR誌セシ,遂ニ迷ヒテ不2復得1R路ヲ.
</misima_kanbun>
\hfill 〔陶淵明書〕%

\begin{quote}
\small\ttfamily
変換前:\\<misima_noop>
<misima_kanbun>\\
既ニ出デテ得2其船ヲ1,便チ扶そヒ2向さきノ路みちニ1,処処ニ誌しるスR之ヲ.
及ビ2郡下ニ1,詣いたりテ2太守ニ1,説クコト如シR此かくノ.
太守即すなはチ遣しムルモG人ヲシテ随したがヒテ2其ノ往クニ1,
尋ネC向ニ所ヲJR誌セシ,遂ニ迷ヒテ不2復得1R路ヲ.\\
</misima_kanbun></misima_noop>
\end{quote}

\vspace{1.0zh}%
<misima_kanbun>
闔かふ廬りよ曰ハク,「可キ3試ミニ以テス2婦人ヲ1乎」.
曰ハク,「可ナリ」.
於テR是ここニ許スR之ヲ.
</misima_kanbun>
\hfill 〔史記---孫子・呉起列伝〕%

\begin{quote}
\small\ttfamily
変換前:\\<misima_noop>
<misima_kanbun>\\
闔かふ廬りよ曰ハク,「可キ3試ミニ以テス2婦人ヲ1乎」.
曰ハク,「可ナリ」.
於テR是ここニ許スR之ヲ.\\
</misima_kanbun></misima_noop>
\end{quote}

\clearpage%
\section{多言語文字変換}
\parindent=0pt

{\selectlanguage{french}
\subsection{フランス語 Français}
\begin{quote}
Souvent, la main portée au front, debout sur les 
vaisseaux, tandis que la lune se balançait entre 
les mâts d'une façon irrégulière, je me suis surpris, 
faisant abstraction de tout ce qui n'était pas le but 
que je poursuivais, m'efforçant de résoudre ce 
difficile problème!
\end{quote}
\hfill {\em \textit{Conte de Lautréamont, «Les Chants de Maldoror»}}%
\qquad

\hfill\today}

{\selectlanguage{german}
\subsection{ドイツ語 Deutsch}
\begin{quote}
Dann ließ sie ihre Hände langsam über meine Wangen
heruntergleiten, und ihr Blick ruhte mit unendlicher
Innigkeit auf mir.
Sie schüttelte den Kopf mit einem schmerzlichen Ausdruck,
als könnte sie irgend etwas nicht fassen.
,,Mußst du denn schon heute weg?{}`` 
fragte sie leise.
\end{quote}
\hfill {\em \textit{A. Schnitzler, «Die Frau des Weisen»}}%
\qquad

\hfill\today}

{\selectlanguage{russian}
\fontencoding{OT2}\selectfont%
\subsection{ロシア語 \fontencoding{OT2}\selectfont{}Русский}
\begin{quote}
Прежде всего откроем тайну которую Мастер не пожелал
открыть Иванушке.
Возлюбленную его звали Маргаритою Николаевной.
Все, что Мастер говорил о ней, было сущей правдой.
Он описал свою возлюбленную верно.
Она была красива и умна.
\end{quote}
\hfill {\em \textit{М. Булгаков, <Мастер и Маргарита>}}%
\qquad

\hfill\today}

{\selectlanguage{ukrainian}%
\fontencoding{T2A}\selectfont
%<misima_t2a>
\subsection{ウクライナ語 \fontencoding{T2A}\selectfont{}Україньска}
\begin{quote}
\textac{%
Відвідуючи меморіальні музеї Гете, Пушкіна, Толстого, 
кожен звертає увагу на колосальні особисті бібліотеки 
цих титанів світової культури. 
Має і український народ подібного велета. 
Це---Тарас Шевченко. }%
\end{quote}
\hfill {\em \textlatin{\tt http://kobzar.info/our/library/}}%
\qquad
%</misima_t2a>

\hfill\today}

\subsection{古代教会スラヴ語 \protect\SlavTeX{}}
{\selectlanguage{oldchurchslavonic}%
%<misima_ocs>
\begin{quote}
"Аще же под\ъ кл'ятвою <ил`и qлуч'енiемъ
<архiер'ейскимъ <ил`и <iер'ейскимъ б'ысть, <ил`и 
"аще кл'ятву <oтц`а своег`w <ил`и м'атере свое`я 
навед`е на с`я, <ил`и своем`у прокл'ятiю
подпад`е, <ил`и кл'ятву преступ`и, <ил`и <ин'ыми 
н'экiими грэх^и "jкw челов'экъ связ'ася: 
\end{quote}
%</misima_ocs>"
\hfill {\em \SlavTeX{} \textlatin{sample}}%
\qquad

\hfill\today}

{\selectlanguage{czech}%
\subsection{チェコ語 Czech}
\begin{quote}
Posláním sdružení je vytvářet předpoklady 
pro všestranné využívání a další rozvoj jazyka 
počítačové typografie \TeX{} a příbuzného programového 
vybavení pro stolní tisk, 
zejména mezi českými a slovenskými uživateli.
\end{quote}
\hfill {\em Czechoslovak \TeX{} Users Group}%
\qquad

\hfill\today}

{\selectlanguage{polutonikogreek}
\subsection{古典ギリシア語 \protect\textlatin{Polytonic Greek}}
\begin{verse}
Ἄνδρα μοι ἔννεπε, Μοῦσα, πολύτροπον, ὃς μάλα πολλὰ\\
πλάγχθη, ἐπεὶ Τροίης ἱερόν πτολίεθρον ἔπερσε.\\
πολλῶν δ'' ἀνθρώπων ἴδεν ἄστεα καὶ νόον ἔγνω,\\
πολλὰ δ'' ὅ γ'' ἐν πόντῳ πάθεν ἄλγεα ὃν κατὰ θῡμόν,\\
ἀρνύμενος ἥν τε ψῡχὴν καὶ νόστον ἑταίρων.\\
ἀλλ'' οὐδ'' ὧς ἑτάρους ἐρρύσατο, ἱέμενός περ·\\
αὐτῶν γὰρ σφετέρῃσιν ἀτασθαλίῃσιν ὄλοντο,\\
νήπιοι, οἳ κατὰ βοῦς Ὑπερίονος Ἠελίοιο\\
ἤσθιον· αὐτὰρ ὁ τοῖσιν ἀφείλετο νόστιμον ἦμαρ.\\
τῶν ἁμόθεν γε, θεά, θύγατερ Διός, εἰπὲ καὶ ἡμῖν.
\end{verse}
\hfill {\em [ \textit{Ὅμηρος} ]}
\qquad

\hfill\today}

{\selectlanguage{thai}%
\subsection{タイ語 ภาษาไทย}
\def\wbr{\hskip0pt plus0.6pt minus0.6pt\relax}%
\fontencoding{LTH}\fontfamily{norasi}\selectfont%
\begin{quote}
เป็นมนุษย์สุดประเสริฐเลิศคุณค่ากว่าบรรดาฝูงสัตว์%
เดรัจฉานจงฝ่าฟันพัฒนาวิชาการอย่าล้างผลาญฤๅเข่นฆ่า%
บีฑาใครไม่ถือโทษโกรธแช่งซัดฮึดฮัดด่าหัดอภัยเหมือน%
กีฬาอัชฌาสัยปฏิบัติประพฤติกฎกำหนดใจพูดจาให้จ๊ะๆ %
จ๋าๆ น่าฟังเอยฯ 
\end{quote}
\hfill {Thai\LaTeX{} \em samples}%
\qquad

\hfill\today}

{\selectlanguage{vietnam}%
\subsection{ヴェトナム語 Tiếng Việt}
\fontencoding{T5}\selectfont%
\begin{quote}
Phần ``Những câu hỏi và giải đáp thường gặp'' (viết tắt từ 
tiếng Anh là FAQ) được nêu ra ở đây nhằm mục đích thu thập 
những câu hỏi thường gặp trong thực tế và những lời giải 
đáp thích hợp nhất của nó.
Từ lần ấn bản cuối cùng đến nay, đã có những sự thay đổi khá
  lớn trong cấu trúc của FAQ.  
\textbf{Để hiểu rõ hơn bạn nên xem lại
  chương ``Làm sao tôi có thể đọc đuợc FAQ''.}
\end{quote}
\hfill {\em \LaTeX{} CJK package sample}%
\qquad

\hfill\today}

{\selectlanguage{nippon}
\section{多言語文字}
\subsection{Latin-1,Latin-2 文字,通貨記号}
\begin{quote}
ÄÁÅÂÀÃ ÏÍÎÌ ÜÚÛÙ ËÉÆÊÈ ÖÓØÔÒÕ ~Þ ÝÐÇÑ ¡¿\\
äáåâàã ïíîì üúûù ëéæêè öóøôòõ ßþÿýðçñ\\
ÁĄÂĂ ÍÎ Ú{\selectlanguage{czech}Ů}Ű ÉĘĚ ÓŐÔ 
ŔŘŢŤÝŚŞŠĐĎĹŁĽŹŻŽĆÇČŃŇ\\
áąâă íî ú{\selectlanguage{czech}ů}ű éęě óőô 
ŕřţťýśşšđďĺłľźżžćçčńň
€ £ ¥ $ ¢
\end{quote}
}

\subsection{教会スラヴ語その他キリル文字}
{\fontencoding{T2A}\selectfont%
\begin{quote}
T2A: ҐґҒғҘҙҚқҜҝҰұҲҳҸҹҺһӔӕ%
%ӘәӚӛӢӣӨөӪӫӮӯӰӱӲӳ
\end{quote}
}%

{\fontencoding{T2B}\selectfont%
\begin{quote}
T2B: ҖҗӃӄӅӆӇӈӉӊӋӌӠӡ 
\end{quote}
}%

{\fontencoding{T2C}\selectfont
\begin{quote}
T2C: ҊҋҌҍҎҏҔҕҞҟҴҵҶҷҼҽҾҿӍӎ
\end{quote}
}%

{\fontencoding{T2D}\selectfont%
\begin{quote}
T2D: ѠѡѤѥѦѧѨѩѪѫѬѭѮѯѰѱѶѷѸѹѺѻѼѽѾѿҀҁ҂
\end{quote}
}%

{\fontencoding{OT2}\selectfont%
\begin{quote}
\textlatin{OT2}: ѢѣѲѳѴѵЄєЇїЎўЁёЂђ%
ЃѓЄєЅѕІіЈјЉљЊњЋћЌќЏџ
\end{quote}
}%

\subsection{ギリシア文字}
{\selectlanguage{polutonikogreek}
\begin{quote}
ΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩ 
αβγδεζηθικλμνξοπρσς τυφχψω\\
ΆἉἊἋἌἍἎἏ ἀἁἂἃἄἅἆἇ ἘἙἚἛἜἝ 
ἐἑἒἓἔἕ ἨἩἪἫἬἭἮἯ ἠἡἢἣἤἥἦἧ\\
ἸἹἺἻἼἽἾἿ ἰ ἱ ἲ ἳ ἴ ἵ ἶ ἷ 
ὈὉὊὋὌὍ ὀὁὂὃὄὅ ὙὛὝὟ ὐὑὒὓὔὕὖὗ\\
ὨὩὪὫὬὭὮὯ ὠὡὢὣὤὥὦὧ 
ὰά ὲέ ὴή ὶί ὸό ὺύ ὼώ\\
ᾈᾉᾊᾋᾌᾍᾎᾏ ᾀᾁᾂᾃᾄᾅᾆᾇ 
ᾘᾙᾚᾛᾜᾝᾞᾟ ᾐᾑᾒᾓᾔᾕᾖᾗ\\
ᾨᾩᾪᾫᾬᾭᾮᾯ ᾠᾡᾢᾣᾤᾥᾦᾧ 
ᾸᾹᾺΆᾼ ᾰᾱᾲᾳᾴᾶᾷ\\
ῈΈ ῊΉῌ ῂῃῄῆῇ ῘῙῚΊ ῐ ῑ ΐ ῒ ῖ ῗ\\
ῠῡ ῢΰ ῤῥ ῦῧ ῨῩ ῪΎ Ῥ ῸΌῺΏῼ ῲῳῴῶῷ\\
ΆΈΉΊΌΎΏ ΪΫ άέήίόύώ ϊϋ ΐΰ ϐ ϴϑ ϒϓϔ ϕϖϗ 
Ϙϙ Ϛϛ Ϝϝ Ϟϟ Ϡϡ ϰ ϱ ϲ ϳ ϵ ϶· δ''%
\end{quote}
}%


\clearpage%<misima_noop>
\selectlanguage{nippon}
\section{中韓}
\subsection{韓国語 한글}
\noindent%
\begin{quote}
이 FAQ 은 자주 반복되는 질문과 그에 대한 대답을 간단명료한 양식으로%
모아 엮어졌습니다. 
이 FAQ 의 구조는 지난 판에 비하여 획기적으로변경되었습니다.
\textbf{상세한 것은 ``이 FAQ 을 어떻게 읽을
  것인가'' 라는 대목을 참조하시기 바랍니다.}
\end{quote}
%

\hfill {\em \LaTeX{} CJK package sample}%
\qquad

%<misima_cjk_c>
\subsection{简体中文}
\noindent%
\begin{quote}
本常问问答集~(FAQ list)~是从一些经常被问到的问题及其适当的解答中、%
以方便的形式摘要而出的。%
跟上一版不同的是、其编排结构已彻底改变。%
\textbf{有关新结构的细节、%
可参考「如何阅读本问答集及了解其编排结构」该项中的说明。}
\end{quote}
%</misima_cjk>

\hfill {\em \LaTeX{} CJK package sample}%
\qquad

%<misima_cjk_t>
\subsection{繁</misima_noop>体<misima_noop>中文}
\noindent%
\begin{quote}
本常問問答集~(FAQ list)~是從一些經常被問到的問題及其適當的解答中、%
以方便的形式摘要而出的。%
跟上一版不同的是、其編排結構已徹底改變。%
\textbf{有關新結構的細節、
可參考「如何閱讀本問答集及了解其編排結構」該項中的說明。}
\end{quote}
%</misima_cjk>

\hfill {\em \LaTeX{} CJK package sample}%
\qquad

%
\subsection{日中韓字体の比較}
\noindent%
%
\begin{quote}
骨練、平。\qquad(日本語)%

%<misima_cjk_k> 韓国語に切替
骨練、平。\qquad(</misima_noop>韓国語<misima_noop>)%

%<misima_cjk_c> 中国語簡体字に切替
骨练、平。\qquad(简体中文)%

%<misima_cjk_t> 中国語繁体字に切替
骨練、平。\qquad(繁</misima_noop>体<misima_noop>中文)%
%</misima_cjk>和文に復帰</misima_noop>
\end{quote}

\vspace{1.0zh}%
\hfill (以上)
\end{document}