ロシアの氏は古代教会スラヴ語をLATEXでタイプセットするためのパッケージであるIzhitsaを公開している.
本Izhitsa-ltnパッケージは,日本のLATEXユーザの利用を想定し,オリジナルに対し以下の修正を加えたものである.
ご指摘あれば題記アドレスまでご連絡いただければ幸いである.
本パッケージは無保証である.
- ASCIIトランスクリプション及び入力コマンド対応
オリジナルではWindows CP1251及びDOS CP866のみの8bitキリルコードによる記述が前提となっているため,日本語EUCコードとの混在が不可である.
これでは都合が悪いので,8bitキリルコード入力の文字をASCIIコード(Latin文字)で入力するためのトランスクリプションとコマンドを追加した.
pLATEX2eで日本語他多言語混在の文書中でも利用できるようになる.
- KOI8-Rエンコードサポート
キリル文字で直接入力したいUNIXユーザには文字コードはKOI8-Rのほうがよいと考える.このためフォントのエンコーディングのうちX``A0''以上のエリアに関し,オリジナルのWindows CP1251をKOI8-Rに再マッピングすることにより,古代教会スラヴ語TEX文書をKOI8-Rで直接記述可能とした.
もちろんこの場合日本語pLATEX2eではなくLATEX2eでの利用が前提である.
- NFSS2フォントスキーム対応
オリジナルは古い版のLATEX2.09向けのものであり,フォント・サイズの変更など使い勝手において少し面倒であった.
本修正版ではNFSS2フォント管理に基づいた修正を行った.
- コントロールシーケンスの変更
等を実現するためのコントロールシーケンスの追加・修正を行った.
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